ガイド
教会のYouTubeライブ配信を翻訳するには:できることと、最初に試すこと
YouTubeが公式に案内しているライブ機能では、説教をほかの言語に翻訳することはできません。ライブ配信の自動字幕は英語のみで、ライブ配信に載せられる字幕トラックは1つだけ、しかも自動字幕を使うには配信の遅延設定を「通常の遅延」にする必要があります。ほかの言語を話すオンラインの参加者に届けるため、教会が使う方法は3つあります。別の翻訳リンクを案内する方法、翻訳字幕を映像に焼き込む方法、字幕ソフトからYouTubeに字幕を送る方法です。
このガイドでは、YouTube自身のヘルプ(2026年10月に確認)をもとに3つの方法を比較し、最初の日曜日を迎えるまで誰も教えてくれないタイミングの問題を説明したうえで、1回のリハーサルで確かめる手順をご紹介します。
最終確認日:
ライブ配信中にYouTubeだけでできること
| 機能 | YouTubeヘルプの説明 | 教会にとっての意味 |
|---|---|---|
| ライブ自動字幕 | 英語のみ対応。遅延設定「通常の遅延」が必要。登録者数1,000人を超えるチャンネルへ順次提供中 | 英語の説教には英語の字幕が付きます。スペイン語や韓国語の説教には字幕が付かず、どの視聴者にも別の言語の字幕は表示されません。 |
| 配信後の字幕 | ライブ字幕は動画に残らない。録画には新しく自動字幕が作られ、内容が異なる場合がある | 視聴者がライブで読んだ字幕と、アーカイブの字幕は同じではありません。 |
| 独自のソフトから送る字幕 | ライブ配信1件につき字幕トラックは1つ。エンコーダーから608/708字幕として送るか、字幕取り込み用URLから送る | 動画自体に載せられる字幕は1言語だけで、その字幕を作る担当者も必要です。 |
| ライブ字幕の自動翻訳 | ライブ配信については説明なし | わかりません。誰かに告知する前に、ご自分のチャンネルで試してください。 |
| 遅延設定 | 「低遅延」:ほとんどの視聴者で遅れは10秒未満。「超低遅延」:5秒未満。「通常の遅延」:数値の記載なし | 遅延を小さくすると、翻訳テキストと映像のずれ方が変わりますが、ライブ自動字幕はオフになります。 |
出典:YouTubeヘルプ「Use automatic captioning」「Add live captions to a live stream」「Live stream latency」。機能は変わることがあるため、計画を立てる前に最新のページを確認してください。
オンラインの参加者に説教を各自の言語で届ける3つの方法
| 方法 | 視聴者がすること | 言語数 | 向いている教会 |
|---|---|---|---|
| 別の翻訳リンク | YouTubeを見ながら、スマートフォンや別のタブでリンクを開く。説教が自分の言語で表示され、読み上げもできる | 同時に複数。視聴者がそれぞれ1つを選ぶ | 複数の言語グループがある教会、または字幕ソフトを操作する人がいない教会 |
| 翻訳字幕を映像に焼き込む | 動画を見るだけ。字幕は映像の一部になっている | 1つ。全員に同じ言語 | 大きな言語グループが1つあり、配信環境に字幕レイヤーを加える余裕がある教会 |
| 字幕ソフトからYouTubeに字幕を送る | YouTubeプレーヤーで字幕(CC)をオンにする | 1トラック | すでに字幕担当者や字幕ソフトを利用している教会 |
1つの配信から複数の言語に対応できるのは、最初の方法だけです。翻訳が映像の中を通らないからです。ほかの2つはYouTubeの中に翻訳を載せるため、視聴者にとってはすっきりしますが、1つの配信につき1言語に限られます。さらに手間のかかる方法も2つあります。言語ごとに別のYouTube配信を用意し、それぞれに字幕や通訳音声を付ける方法と、人間の通訳者の声を2つ目の配信にミックスする方法です。どちらも毎週、追加の人手や機材が必要です。
タイミングの問題:翻訳テキストと映像は同時には届きません
別の翻訳リンクは、配信ではなく礼拝堂内の音声をもとに動きます。YouTubeの視聴者は誰もが遅れて映像を見ており、翻訳リンクにも独自の遅れがあります。一文ごとに(「速度優先」モードでは語句ごとに)話し終えた時点で翻訳されるからです。2つの遅れは互いに無関係なので、テキストが対応する映像より先に表示されることも、後になることもあります。
- 「通常の遅延」では、YouTubeは遅れの数値を公表していません。配信の遅れが翻訳の遅れより長ければ、視聴者は画面の中の説教者が話す前に、その文を読むことになります。
- 「低遅延」や「超低遅延」(ほとんどの視聴者で10秒未満、5秒未満)では、映像が礼拝堂の進行に追いつきます。そのうえで翻訳が映像より遅れて届く場合、遅延を小さくするほどずれは縮まらず、かえって広がります。しかも、YouTubeの英語のライブ自動字幕は使えなくなります。
- 長い文は、どの翻訳システムでも届くのが遅くなります。短く完結した文で話す説教者は、礼拝堂の参加者にもオンラインの参加者にも助けになります。説教のリアルタイム翻訳もご覧ください。
どの教会にも当てはまる正解の設定はありません。リハーサル(下記)でずれを測り、視聴者にとって十分小さく収まる遅延設定を選んでください。
翻訳サービスの中には、テキストの表示を遅らせて配信に合わせられるものもあります。PewTranslateにはその設定がありません。テキストは礼拝堂の進行に合わせて表示されるため、使える手段は遅延設定と短い文です。
PewTranslateでYouTube視聴者向けの翻訳リンクを用意する
PewTranslateは「別の翻訳リンク」の方法で使います。動画やYouTubeの中に字幕を付けることはしません。
- 説教の音声が聞こえるノートパソコンで、翻訳の操作画面を開きます。理想は音響卓からの音声です。すでにライブ配信に使っているノートパソコンでもかまいません。仕組みと使い方をご覧ください。
- 操作画面のQRコード欄で言語を選び、「リンクをコピー」を押します。そのリンクからは、翻訳ページが選んだ言語で直接開きます。視聴者に必要な言語ごとに、たとえばスペイン語用と韓国語用のリンクを作ります。
- 礼拝が始まる前に、リンクを動画の説明欄に載せ、ライブチャットに固定します。
- 視聴者には一言で案内します。翻訳の読み上げを聞きたい場合はYouTubeの動画をミュートし、元の音声を聞きながら読みたい場合は翻訳ページの音声をオフにしてください、と伝えます。
- 説教の前に「配信を開始」を押し、説教が終わったら「配信を停止」を押します。
視聴者にアカウントもアプリも必要ありません。リンクを開いた人は、礼拝堂の席で聞いている人とまったく同じ扱いです。利用者数に上限はなく、料金は、その言語を選んでいる人が1人以上いる間だけ、1言語あたり翻訳した発話時間1時間につきUS$5です。翻訳ページでは「原文を表示」で各翻訳の下に原文を出すこともでき、2つの言語がわかる視聴者が表現を確かめるのに役立ちます。
現在、新規アカウント登録は受け付けていません。登録開始後の新規アカウントにはUS$20相当の無料クレジット(1言語で4時間分)が付きます。先行利用をご希望の教会は、トップページからお申し込みください。
告知する前のリハーサル・チェックリスト
- 本番で使う予定の遅延設定で、YouTubeに限定公開のテスト配信を行います。
- 礼拝堂から離れた場所で、視聴者と同じように、1台のスマートフォンで配信を、もう1台で翻訳リンクを開きます。
- 数字や名前など、はっきりした目印のある箇所を読み上げ、映像とテキストでそれが何秒ずれて表示されるかを記録します。もう一方の遅延設定でも同じように試します。
- 翻訳の中の人名、聖書箇所、数字を確認します。機械翻訳が特に間違えやすい部分です。
- 各言語グループから1人ずつ、読むのがよいか、聞くのがよいか、両方がよいかを尋ね、その答えをもとに説明欄の案内文を書きます。
誓約や洗礼など、正確さが欠かせない場面のために代わりの手段を用意しておきましょう。たとえば、チャットで対応できるバイリンガルの人や、説明欄に載せる短い要約です。
よくあるご質問
YouTubeはライブ配信を自動で翻訳できますか?
公式に案内されている機能としてはできません。YouTubeのライブ自動字幕は英語のみで「通常の遅延」が必要です。また、YouTubeヘルプにはライブの自動翻訳についての説明がありません。ほかの言語で届けるには、別の翻訳リンク、映像への字幕の焼き込み、字幕ソフトのいずれかを使います。
YouTubeのライブ配信では何言語まで対応できますか?
字幕トラックは1つです。エンコーダーから送る字幕(608/708)も、字幕取り込み用URLから送る字幕も1トラックに限られるため、2つ目、3つ目の言語は、翻訳リンクなど動画の外から視聴者に届ける必要があります。
翻訳は映像と一致しますか?
完全には一致しません。翻訳リンクは礼拝堂内の音声をもとに動き、YouTubeの視聴者は遅れて映像を見ています。「低遅延」(10秒未満)や「超低遅延」(5秒未満)にするとずれ方が変わり、翻訳が映像より後に届く場合は、ずれが広がることもあります。リハーサルで測ってください。
オンラインの視聴者はアプリをインストールする必要がありますか?
翻訳リンクを使う場合は必要ありません。PewTranslateなら、スマートフォンやパソコンのブラウザーでリンクを開いて言語を選ぶだけで、アカウントも不要です。
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